【秋に抜け毛が増えるのはなぜ?】夏の終わりと髪の変化の関係

暑さが少しずつ落ち着き、秋の気配を感じるようになる頃。


「最近、シャンプーのときに抜け毛が増えた気がする」
「ドライヤーのあと、床に落ちている髪がいつもより多いかも」


そんな変化が気になったことはありませんか?


秋は、抜け毛が気になりやすい季節のひとつといわれています。


とはいえ、抜け毛が増えたように感じると、「頭皮に何か問題があるのでは?」と不安になる方も多いはず。


実は髪にはもともと生え変わりのサイクルがあり、日々一定量の髪が自然に抜けています。また、その抜け方には季節による変化がみられることもあります。


今回は、秋になると気になりやすい抜け毛について、髪が生え変わる仕組みや、夏から秋にかけての変化とともにご紹介します。

 


髪は毎日、生え変わっている


髪は一度生えたら、そのままずっと伸び続けるわけではありません。


一本一本の髪には「毛周期(ヘアサイクル)」と呼ばれる生え変わりのサイクルがあります。

 


 

毛周期は大きく、


成長期 → 退行期 → 休止期


の3つに分けられます。


髪が伸びる「成長期」、成長が徐々に止まっていく「退行期」、そして新しい髪へと生え変わる準備をする「休止期」を経て、古い髪は自然に抜け落ちていきます。


つまり、シャンプーやドライヤーの際に髪が抜けること自体は、必ずしも異常なことではありません。


大切なのは、「髪は自然に生え変わっている」ということを知ったうえで、いつもと比べてどのような変化があるかを見ることです。


なぜ秋になると抜け毛が気になる?


髪の抜け方には、季節による変動があることが知られています。


海外の研究では、夏から秋にかけて「休止期」にあたる髪の割合が増える傾向が報告されており、その影響で秋に抜け毛が多くなったと感じる可能性があります。


そのため、「秋になったら急に抜け毛が目につくようになった」という感覚自体は、決して珍しいものではありません。


ただし、季節による髪の変化には個人差があります。


また、「夏に紫外線を浴びたから秋に髪が抜ける」といった単純な仕組みではなく、季節によって抜け毛の量が変化する詳しいメカニズムについては、まだ十分にわかっていない部分もあります。


「秋だから抜け毛が増えて当然」と決めつけるのではなく、ひとつの季節的な変化として捉えておきましょう。

 


夏を過ごした髪と頭皮は、どんな状態?


秋の抜け毛を考えるうえで、夏から秋にかけて髪や頭皮を取り巻く環境が大きく変化することにも目を向けてみましょう。

 

 


夏は強い日差しや紫外線に加え、高温多湿によって汗や皮脂が増えやすい季節です。


屋外では暑さや強い日差し、室内に入れば冷房。


さらに汗をかくことで、いつもよりシャンプーの回数が増えたり、頭皮を強く洗ってしまったりすることもあるかもしれません。


そして夏が終わると、今度は気温や湿度が徐々に低下していきます。


このように、夏から秋にかけては髪や頭皮を取り巻く環境が変わりやすいタイミングです。


こうした環境の変化が秋の抜け毛の直接的な原因になるとは限りませんが、季節が変わるタイミングだからこそ、自分の髪や頭皮の状態に目を向けてみることが大切です。


「抜け毛が気になるから」と洗いすぎていませんか?


シャンプーのときに抜け毛を目にすると、


「もっと頭皮をしっかり洗った方がいいのでは?」


と思ってしまう方もいるかもしれません。


しかし、必要以上に力を入れて洗ったり、爪を立ててゴシゴシと頭皮をこすったりする必要はありません。


シャンプーは十分に泡立て、指の腹を使って頭皮をやさしく洗うことを意識しましょう。


そして、シャンプー剤が頭皮に残らないようにしっかりすすぎます。

 


 

洗髪後はタオルでやさしく水分を取り、濡れた状態のまま長時間過ごさず、ドライヤーを使って髪と頭皮を乾かします。


抜け毛が気になる時期だからこそ、特別なことを増やすのではなく、まずは普段のシャンプーや髪の扱い方を丁寧にすることから始めてみましょう。


髪だけではなく、毎日の生活にも目を向けて


髪のことが気になり始めると、どうしてもシャンプーやヘアケアだけに意識が向きがちです。


しかし、髪も身体の一部。


毎日の食事や睡眠など、生活全体を整えていくことも大切です。


特に夏は、暑さによって睡眠不足になったり、食欲が落ちたりと、生活リズムが乱れやすい時期でもあります。


夏の疲れを感じやすい季節の変わり目だからこそ、髪だけを見るのではなく、睡眠や食生活なども含めて普段の過ごし方を振り返ってみてはいかがでしょうか。

 


秋は、自分の髪と頭皮を知るきっかけに


シャンプーやドライヤーのたびに抜ける髪を見ると、どうしても気になってしまうもの。


しかし、髪にはもともと生え変わるサイクルがあり、季節によって抜け方に変化がみられることもあります。


大切なのは、「秋だから仕方ない」と考えるのでも、「抜け毛があるから何か問題がある」とすぐに決めつけるのでもなく、普段の自分の状態と比べながら髪や頭皮の変化に目を向けること。


抜け毛が気になるときほど、必要以上に洗ったり特別なケアを増やしたりするのではなく、やさしく洗う、しっかり乾かす、睡眠や食生活を整えるなど、日々の基本を丁寧に続けていきましょう。


夏から秋へと季節が変わるこの時期。


抜け毛が気になったら、自分の髪や頭皮の状態を改めて知るきっかけにしてみてはいかがでしょうか。